登山アプリの2大巨頭「YAMAP(ヤマップ)」と「ヤマレコ」。どちらも登山者の強い味方ですが、得意分野が違います。初心者はYAMAP・上級者はヤマレコと言われる理由から、実際の機能・料金・使い勝手まで徹底比較しました。
1. 両アプリの基本情報
| 項目 | YAMAP | ヤマレコ |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ヤマップ(福岡) | ヤマレコ株式会社(長野) |
| サービス開始 | 2013年 | 2006年(Web)、2016年(アプリ) |
| 会員数 | 約400万人(2026年現在) | 約200万人(2026年現在) |
| 対応OS | iOS / Android | iOS / Android |
| 無料プラン | あり(基本機能無料) | あり(基本機能無料) |
| 有料プラン | YAMAP PLUS:月額680円 / 年額6,500円 | ヤマレコPRO:月額600円 / 年額5,500円 |
| 地図データ | 独自の登山地図 | 国土地理院地図ベース |
2. 主要機能比較表
| 機能 | YAMAP | ヤマレコ |
|---|---|---|
| GPS現在地表示 | ◎ 無料で利用可 | ◎ 無料で利用可 |
| オフライン地図 | ◎ 無料(要事前DL) | ○ 無料(一部制限あり) |
| コース記録・軌跡保存 | ◎ 無料で無制限 | ◎ 無料で無制限 |
| 登山届の提出 | ◎ アプリ内で完結 | ○ コンパス連携 |
| みんなの足あと(危険箇所) | ◎ リアルタイム表示 | ○ 直近のログ表示 |
| コミュニティ・SNS機能 | ◎ 活発・UIが使いやすい | ○ あり(比較的少ない) |
| カスタムルート作成 | ○ PLUSプランのみ | ◎ 無料で高機能 |
| 標準コースタイム表示 | ◎ あり | ◎ あり(個人ペース計算も) |
| 地図の詳細度 | ○ 登山道中心 | ◎ 地形・バリエーションルートも充実 |
| 登山保険加入 | ◎ アプリ内で加入可 | ○ 外部サービス連携 |
3. YAMAPのメリット・デメリット
YAMAP(ヤマップ)
初心者向け・使いやすさNo.12013年サービス開始。「登山をもっと安全に、楽しく」をコンセプトに、直感的なUIと充実したコミュニティ機能が特徴。登山届・保険・安全情報が一つのアプリで完結する点が強み。
メリット
- UIがシンプルで直感的に操作できる
- オフライン地図が無料で使える
- 登山届がアプリ内で完結する
- 「みんなの足あと」で最新の道状況が分かる
- コミュニティが活発でレポートが豊富
- 登山保険にアプリ内で加入できる
- 山バッジ・達成記録でモチベーション維持
デメリット
- カスタムルート作成は有料(PLUS)
- バリエーションルートの情報が少ない
- 地図の詳細度はヤマレコに劣る場面がある
- 一部の山では地図データの更新が遅い
4. ヤマレコのメリット・デメリット
ヤマレコ
上級者・ルート開拓向け2006年にWebサービスとして開始した老舗。国土地理院地図をベースにしたため地形情報が詳細で、バリエーションルートや未整備登山道の情報が豊富。「まちがいルート」など独自の安全機能も特徴的。
メリット
- 地図の詳細度が高い(地形図ベース)
- バリエーションルートの情報が充実
- カスタムルート作成が無料で高機能
- 個人のペースに合わせたコースタイム計算
- 「まちがいルート」アラートで道迷い防止
- 歴史のある山行記録データベースが膨大
デメリット
- UIがYAMAPより複雑で初心者には取っつきにくい
- コミュニティの活発さはYAMAPに劣る
- オフライン地図ダウンロードに一部制限がある
- 登山届の提出は外部サービス(コンパス)連携
5. どちらを選ぶべきか
初心者・ハイキング入門者 → YAMAPがおすすめ
アプリを開いてすぐ使えるシンプルなUIは、登山に不慣れな人でもストレスなく操作できます。登山届・保険・コミュニティが一体化しているため、安全対策もこれ1本で完結。まず「YAMAPを使いこなす」ことを目標にしましょう。
上級者・ルート開拓・藪漕ぎ好き → ヤマレコがおすすめ
地形図レベルの詳細地図と、高機能なカスタムルート作成機能は、バリエーションルートや未踏ルートの開拓に不可欠です。膨大な山行記録データベースも、未知の山を調べるときの強力な武器になります。
6. その他の便利な登山アプリ
山と高原地図(昭文社)
紙の山と高原地図をそのままアプリ化。登山者に最も信頼されているブランドの地図を使いたい人向け。年間プランで全エリアの地図が使える。オフライン対応。
登山天気(tenki.jp)
山頂・登山口別の詳細天気予報を表示。1時間ごとの降水確率・風速・気温が分かる。YAMAPやヤマレコと併用して天気確認専用として使うのがおすすめ。
コンパス(山と溪谷社)
警察・行政に直接つながる登山届専用アプリ。YAMAPでの登山届提出が難しい場合の代替として使用。GPSナビ機能はなく、登山届の提出に特化。
GPX Viewer
GPXファイルを読み込んで表示できる汎用ビューア。YAMAPやヤマレコでダウンロードしたルートデータを他のアプリで使う際に便利。
まとめ:アプリ選びのポイント
- まず入れるべきは YAMAP: 無料・使いやすい・安全機能が充実
- 地図の詳細さにこだわるなら ヤマレコ: ルート作成・地形図が強み
- 天気確認は登山天気(tenki.jp)を併用: 専用予報は精度が高い
- どちらにせよオフライン地図は必ず事前DL: 山中は電波が不安定
- アプリだけに頼らない: 紙の地図を1枚持つ習慣を忘れずに
→ 登山届の出し方・安全対策の詳細は 登山の安全対策完全ガイド をご覧ください。
→ 初めての登山装備は 初心者向け登山装備ガイド で確認できます。
→ アプリを使って富士山を目指すなら 富士山登山ガイド もあわせてどうぞ。